3月下旬から4月上旬といえば桜の季節。花見などをして四季の移ろいを感じ、美しい風景を堪能される良い機会ですね。昔から桜の花に関連付けられる言葉は沢山あります。「風花(かざはな)」「桜吹雪(はなふぶき)」「桜花絢爛(おうかけんらん)」「初桜(はつざくら) 」「桜雲(おううん)」 「徒桜(あだざくら)」 などなど。
本来桜の花が咲くころは、春の温かさを感じ始める穏やかな頃なのですが、花が咲き乱れるころには思った以上に肌寒くなって、お花見で公園などに集まった時、薄着で寒い思いをしたり、クローゼットにしまっていた厚手のジャンパーなどを引っ張り出した記憶がある方も多くいらっしゃる事と思います。
以前、聞いた話にこの「花冷え」と桜の関係を聞いた記憶がありますので今回のブログでご紹介させていただきます。
桜の花がこの寒くなる春の一時に咲くのは、もちろん花が咲くから冷えるのでなく寒くなる時期を桜が選んで咲くのだそうです。この花冷えの後にいわゆる「春一番」が吹くことを承知で満開の花を咲かせ、風と共に一気に花びらと花粉を舞い散らせ虫や鳥たちの力を借りずに受粉をするのだそうです。
また、そんなパッと咲いてパッと散る潔さが昔の日本人の生きざまに合っていて人々に共感されるこの国では、長い間、行楽はもちろん歌や書物・絵画などでも愛され続けているのだと説明されていました。
現代ではあまりパッと散るような人生は敬遠されがちで、ただひたすらお金に困らず楽をして長生きをする事がまるで価値ある人生のように言われがちです。しかしいくら長生きをしても、一日中テレビを見て過ごすだけだったり病院で長らく入院して最後の時を迎えるのであれば、何か命を懸けても惜しくはないないような目標をもって必死で戦いパッと散るような人生も良いかな。と、思える今日この頃です。
人それぞれだと思いますが皆さんは桜の花を見てどんな思いを寄せているのでしょうか?